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森がなくなる

森がなくなる

再生紙偽装問題を受け、製紙会社が本来の古紙配合率を守っていれば、1年間で約2268ヘクタール、東京ドーム485個分の森林を伐採せずに済んだ.

この3カ月に必要だった木材チップは約11万1000トンだった。

これを製紙用木材の生産地オーストラリア・タスマニアの天然林の平均生産量(1ヘクタール当たり186トン)をもとに、面積換算した。

タスマニアはオーストラリアの南東に浮かぶ島で、北海道を一回り小さくした広さです。

太古のゴンドワナ大陸の生態系を受け継ぐ貴重な森林と野生動物が生息しています。

カモノハシやハリモグラ、有袋類のウォンバッド、ポッサム、タスマニア・デビルなど様々な希少種、固有種が存在し、現在も、虫などの小動物で新種の発見が続いています。

伐採され焼き払われたユーカリの巨木跡。

ここには、樹齢400年に達する巨木の原生林や絶滅危惧種の生息地を含めて、保護価値の高い貴重なユーカリの天然林があります。

しかし今、年間平均1万5千ヘクタール(1日にサッカーグラウンド40個分)という途轍もないスピードで、一面の木々を全て伐採する「皆伐」によって切り倒され、その後の造林のために焼き払われています。

成熟したユーカリ原生林では1ヘクタール当たり二酸化炭素1200トンが蓄積されますが、皆伐後に造林される林では、400トン程度しか吸収できません。

伐採された木材の約1割は製材やベニア向けですが、残りの9割は粉砕され、紙原料として木材チップになります。

木材チップにして輸出しているのは、世界最大規模の広葉樹木材チップ会社のガンズ社(豪州)です。

そして、同社の木材チップの8割が日本向けに輸出されており、日本の紙企業などが購入しているのです。

つまり、タスマニアの原生林は、テッシュやトイレットペーパー、コピー用紙、印刷用紙など様々な製品として、日本の私たちが使っているのです。

古紙配合率を下げれば、結果的に世界の森林減少を加速させる。

根本的な問題解決のためには、消費者を含めて紙の需要抑制に取り組む必要があると思います。

また、皆伐によって、野生動物の貴重な生息地を奪っているばかりか、植林地では、苗木を動物たちに食べられないようにと、周囲に猛毒を浸した毒エサを散布して殺してしまうことが続けられています。


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